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返済延滞時のペナルティ!遅延損害金や延滞利息とは?計算方法と対策

借金の悩みを抱えている人の多くは、毎月の返済に遅れたことがあると思います。返済が遅れた際には、「遅延損害金」とか「延滞利息」とよばれるものを支払う必要があります。しかし、遅延損害金については、「債権者から請求された金額を支払うだけ」ということが通常なので詳しく知らない方が多いようです。

そこで、今回は、遅延損害金(延滞利息)の仕組みについてお話することにします。

遅延損害金とは何か?

遅延損害金とは、借主が約束の期日までに返済しなかったときに発生する「損害賠償金」のことです。法律的には、「債務不履行による損害賠償金」となります。したがって、「利息」とは性質の異なるものです。

遅延損害金は、返済が約束の日から1日遅れただけでも発生します。

遅延損害金と利息は重複して発生しない

消費者金融や信販会社への通常の返済には、利息が含まれています。返済が延滞したときには、「利息と遅延損害金が重ねて計算される」わけではありません。「遅延損害金」は延滞日数分だけ発生します。

消費者金融から20万円を利息年18%(遅延損害金年20%)で借りて、毎月2万円ずつ返済しているケースで説明すると次のようになります。消費者金融への返済は、通常は「元利方式」でするのが通常ですが、ここではわかりやすくするため「元金方式」で説明します。

元利方式と元金方式の違いについては、下記の記事で詳しく説明しています。

  • 約定通りの場合・・・2万円+返済日までの利息(年18%で計算)
  • 延滞の場合  ・・・2万円+返済日までの利息(年18%)+延滞日数分の遅延損害金(年20%)

支払いによって延滞が解消されると、利息は元の年18%に戻ります。

重複して負担することがないという意味では、「返済日までは利息」のみ、「延滞したときは延滞利息」のみを負担するといった方がわかりやすいかもしれません。

任意整理では遅延損害金は免除される

弁護士・司法書士に債務整理の依頼した際には、「債権者との和解がまとまるまで」借金の返済を中止します。通常の任意整理では、この間の遅延損害金も免除してもらう内容で和解をします。個人再生や自己破産の場合には借金の総額それ自体が減免されますので、申立てから返済開始までの遅延損害金を心配する必要はありません。

これに対して、特定調停の場合には、特定調停手続き中の遅延損害金(もしくは利息相当額)を含めて返済する内容の和解(17条決定)となることが一般的です。

遅延損害金はいくらか

遅延損害金は、「延滞時のペナルティ」です。したがって、約定通りに返済しているときよりも重い負担となります。実際に負担しなければならない遅延損害金の額は、予め契約で定められていることが通常です。

利息制限法は、「遅延損害金は利息の1.46倍まで」と制限しています(利息制限法4条1項)。したがって、遅延損害金の上限は、次の通りになります。( )は通常の上限利率です。

  • 10万円未満の借金・・・年29.20%(20%)
  • 100万円未満の借金・・・年26.28%(18%)
  • 100万円以上の借金・・・年21.90%(15%)

貸金業者の場合には、遅延損害金の上限は年20%とさらに厳しく制限されます(利息制限法7条1項)。したがって、消費者金融や信販会社のほとんどは遅延損害金を年20%に設定しています。

「遅延損害金の上限は20%」というのは「思ったよりも安い」と思われたかもしれません。しかし、100万円以上の借金の場合であっても(上限利息は15%)、20%の利息を請求できることになるのです。

遅延損害金の算出方法

遅延損害金の算出方法は、利息額の算出方法と同じで、次の通りです。

遅延損害金 = 借入元金 × 遅延損害金利率 ÷ 365 × 延滞日数

たとえば、40万円の借金を60日に延滞すると次のようになります。

40万円 × 20% ÷ 365 × 60日 = 13,150円

「夜逃げ」は遅延損害金を膨らませるだけ

夜逃げは、「返済を長期間放置」して「時効を完成させる」ことで借金を踏み倒す行為です。しかし、夜逃げに失敗したときには、多額の遅延損害金を請求されることになります。

たとえば、300万円の借金であれば、遅延損害金は、5年で300万円、10年で600万円となります。5年・10年で時効が完成することは実際にはあまりありません。

夜逃げが難しいことについては、下記の記事で詳しくお話しています。

延滞とブラック情報

誰にも「うっかり」ということはあります。返済日が土日・祝日にかかった場合や、急な出費があったとき等には、「うっかり」返済を忘れてしまうことや「残高不足のままにしてしまう」ということもあるでしょう。実際にも、数日程度の延滞がブラック情報として登録されることはありません(債権者独自の情報は別です)。

61日以上の延滞になると「延滞」のブラック情報が登録されます。これは完済後5年経つまで消えないブラック情報です。したがって、カードの更新や新規の借入に悪影響を与えます。

「遅延損害金は思ったほど高くないから延滞しても大丈夫」と思っていると、後で大きな不利益を受けることになります。

延滞は借金が膨らむ一番の原因(返済日の管理を)

「延滞」は癖になりがちです。借金が膨らんでしまう人の多くは、「延滞することに慣れてしまっている」方が多いのは事実です。たとえば、携帯電話・スマホ料金の払いが遅れがちな方は借金の延滞にも注意すべきでしょう。

また、延滞がひどくなると債権者からの督促も厳しくなります。家族や勤め先に借金がバレる原因は、「債務整理したこと」ではなく、「借金を延滞した」場合がほとんどです。

延滞は借金を膨らませる一番の原因です。いまでは「返済日を知らせる機能」を備えたアプリを提供している消費者金融もあります。借金の問題は、債務整理することなく無事に完済できるのが一番です。そのためにも、毎月の返済日の管理をしっかりしましょう。



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